こんにちは、うなボド管理人のうなぎです。
「自分の手番が来るのを待つ」という概念がない、不思議なパズルゲームへようこそ。
今回ご紹介する「ワン・トゥ・ファイブ」は、めくられた指示カードに従って、全員が「せーの」で同じアクションを行うボードゲームです。
山札からカードを引き、隣の人へ手札を回し、自分の手元に「1」から「5」までの数字セットを完成させていく……。
そこにあるのは、早解き競争の焦りではなく、全員で一つのリズムを共有するような心地よい一体感です。
不用品を隣に流すドライな判断と、山札が尽きれば「全員敗北」してしまう緊張感が、テーブルに程よいスパイスを与えてくれます。
待ち時間ゼロで楽しめる、この滑らかなプレイ感。
一度味わうと、その快適さが癖になる一作をご紹介します。
基本情報
- プレイ人数:2 – 8人
- プレイ時間:5 – 15分
- 対象年齢:8歳以上
「ワン・トゥ・ファイブ」ってどんなゲーム?
待ち時間0秒! 全員同時に走り抜ける「超高速」セットコレクション
このゲーム最大の特徴は、「自分の番を待つ必要が一切ない」ということです。
めくられた「アクションカード」の指示に従い、プレイヤー全員が一斉に動きます。
目的はシンプル。手札を整え、誰よりも早くテーブルの上に「セット1」から「セット5」までの階段を完成させること。
まさにスピード勝負のパズルゲームですが、ただ早いだけでは勝てません。周りの状況と山札の残量を気にする「全体を見る目」も試されるのです。
さて、ここからは実際の「遊び方」を詳しく見ていきましょう。
内容物と準備
まずは箱の中身を確認し、以下の2種類に分けましょう。
- 数字カード(150枚): 1~5の数字が書かれたカードと、ワイルドカードが含まれています。
- アクションカード(20枚): イラストや矢印、チェックマークなどが描かれたカードです。
ゲームの準備(3ステップ)
以下の3ステップで配置を完了させます。
- カードの仕分けとシャッフル
「数字カード」と「アクションカード」をそれぞれ別々の山にして、よーく混ぜてください。
- 手札の配布
各プレイヤーに、数字カードの山札からカードを配ります。
【重要】
配る枚数: 1人 5枚
※プレイ人数に関わらず全員「5枚」ずつ配ってください。配られたカードは他の人に見えないように手札として持ちます。
- テーブル中央への配置
残ったカードをテーブルの中央に配置します。
- 数字カードの山札: 余った数字カードは、裏向きのまま山札として置きます。
- アクションカードの山札: こちらも裏向きのまま、数字カードの横に山札として置きます。
これで準備完了です!
テーブル中央に2つの山札があり、全員が5枚の手札を持っている状態ならOKです。
勝利条件
このゲームの目的は、「セット1」から「セット5」までをすべて完成させることです。
▼ 全員が目指す「5つのセット」
アクション中に、以下の条件のカードを手札から出し、自分の前のテーブルに並べていきます。
- セット1: 「1」のカード × 1枚
- セット2: 「2」のカード × 2枚
- セット3: 「3」のカード × 3枚
- セット4: 「4」のカード × 4枚
- セット5: 「5」のカード × 5枚
※「ワイルドカード」はどの数字の代わりとしても使えます。
▼ 勝者と敗者
- 勝利: 誰よりも早く「セット5」までを全て並べ終えた人が勝ちです。
- 全員敗北: 誰かが勝つ前に「数字カードの山札」が無くなってしまったら、全員負けです。
ゲームの流れ
このゲームには「誰かの手番」という概念はありません。全員が同時にゲームを進行します。
1. アクションカードの公開
代表者1名が「アクションカード」の山札の一番上をめくり、全員が見えるように置きます。
2. 3段階のアクション実行
カードには上から順に3つのアイコンが描かれています。
上から1段ずつ、全員同時に処理を行ってください。
注意: 1段目の処理を全員が終えるまで、2段目の処理には進まないでください。
アクション詳細解説
[アクション1] カードを引く( ➕️数字 )
自分の手札を補充するアクションです。
- 効果:
- 「+1」:数字カードの山札から1枚引いて手札に加える。
- 「+2」:数字カードの山札から2枚引いて手札に加える。
- 条件: 山札からカードを引く際、もし山札が足りない場合はゲーム終了(全員敗北)となります。
[アクション2] カードを渡す( 🔄 )
不要なカードを隣の人に押し付けたり、必要なカードを回したりする重要なアクションです。
- 効果: アクションカードに描かれた「矢印の向き(左隣/右隣)」と「枚数」に従ってカードを渡します。
- 「(1) 🔄」:手札から1枚選んで渡す。
- 「(2) 🔄」:手札から2枚選んで渡す。
- 「(…) 🔄」:手札をすべて渡す。
【重要な手順】
不正防止のため、以下の手順で行ってください。
- 全員が渡すカードを選び、裏向きで自分の前に置く。
- 全員選べたら、「せーの」で一斉に隣のプレイヤーへ移動させる。(受け取ったカードを、その回のアクションで即座に流すことはできません)
[アクション3] セットをプレイする
手札を揃えて自分の前に公開し、勝利に近づくアクションです。
- 効果: 前述した「セット1~5」の条件を満たすセットを、1つだけ自分の前に出して並べることができます。
- 条件・制限:
- このアクションは任意です。
- 1回のアクションでプレイできるのは1セットまでです。
- 既にプレイ済みのセットは作成できません。
- 一度プレイしたセットは自分の前に残り続け、手札に戻したり別のセットに組み替えることはできません。
重要な制限ルール
ゲームを円滑に進めるため、以下の制限を厳守してください。
- ワイルドカードの扱い 「ワイルドカード」は任意の数字(1〜5)として使用できます。
- 例:「2」のカード1枚+ワイルドカード1枚=「セット2」としてプレイ可能。
- 例:ワイルドカード単体=「セット1」としてプレイ可能。
- アクションカードの山札切れ 「アクションカード」の山札が尽きた場合、捨て札をよくシャッフルして新しい山札を作り、ゲームを続行します。
- 完全な同時進行 足並みを揃えることが重要です。「自分だけ先に3段目のセットプレイを行う」といった抜け駆けは禁止です。必ず全員でフェーズを合わせてください。
ゲームの終了と勝敗
- 勝利条件
いずれかのプレイヤーが、セット1からセット5までの「5つのセットすべて」を自分の前に並べた瞬間、そのラウンドの最後まで行い、ゲーム終了となります。
- 勝者: 5つのセットをすべて揃えたプレイヤー。
- 同点時の処理: 同じラウンド中に複数のプレイヤーが同時に5つ目のセットを完成させた場合、該当するプレイヤー全員が勝者となり、勝利を分かち合います。
- 全員敗北
アクション中に「数字カードの山札」が無くなった場合、即座にゲームは終了します。
この場合、セットの完成状況に関わらずプレイヤー全員の敗北となります。
ここが凄い!息つく暇なし! 脳みそフル回転の「スポーツ的」プレイ感
ルールを一通り把握したところで、実際に遊んでみて感じた「ワン・トゥ・ファイブ」の魅力を深掘りしていきましょう。これはもはや、ボードゲームというよりスポーツに近い感覚かもしれません。
「自分の番はまだ?」とはもう言わせない! 圧倒的没入感
ボードゲームで最も集中力が切れる瞬間、それは「他人の長考を待っている時間」ではないでしょうか。
しかし、このゲームにそんな隙は1ミリもありません。
アクションカードがめくられた瞬間、全員が同時に思考し、カードを引き、隣へ送る。
「はい次!」「カード渡します!」「セット出します!」
テーブルの上では常に声が飛び交い、全員が主役として動き続けます。スマホをいじる暇なんてありません。
この「常に自分のターン」である感覚が、最後まで途切れない心地よい没入感を生み出しています。
隣の人へのプレゼントは「ゴミ」か「宝」か? カードで語る熱い攻防
「カードを渡す」というアクション、これが実にニクイ演出をしてくれます。
自分にとって不要なカードを隣に押し付けたつもりが、相手が「あ、これ欲しかったやつ!」と喜んでセットを完成させてしまう……なんてことが頻繁に起こります。
逆に、自分が欲しかったカードが隣から流れてきた時の「ナイス!!」と叫びたくなる嬉しさ。
口頭での交渉がなくても、伏せられたカードが一斉に動くその瞬間に、雄弁なドラマが生まれるのです。
「いらないものを流す」というドライな行為が、結果的に誰かを助けたり、足を引っ張ったりする予測不能な相互作用がたまりません。
悠長にやっていると「全員負け」!? 迫りくる山札枯渇のプレッシャー
個人的に一番気に入っているのが、この「全員敗北」という裏テーマです。
ただの早上がり競争であれば、他人を妨害することだけに集中すれば良いかもしれません。しかし、このゲームには「山札が尽きたら全員負け」という時限爆弾がセットされています。
あまりにゆっくりセットを作っていると、山札が枯渇してゲームオーバーになってしまう。
このルールがあるおかげで、「とにかく早くしなきゃ!」という心地よい焦燥感が常に付きまといます。
自分のセット作りを優先しつつも、山札の減り具合をチラチラ確認し、時にはあえて手札を多く引かない選択をする……そんな戦略性が、シンプルなルールの中に深みを与えています。
まとめ
~退屈な待ち時間にサヨナラを。このスピード感、一度味わうとクセになる!~
「ワン・トゥ・ファイブ」は、難しいルールを覚える必要がなく、それでいて運任せだけでは終わらない、非常にバランスの取れた良作です。
- 待ち時間が嫌いな人
- みんなでワイワイ盛り上がりたい人
- 協力ゲームのような一体感と、対戦ゲームの競争心の両方を味わいたい人
そんな方には特におすすめの一箱です。
全員で「せーの」でカードを動かすあの独特のリズム、ぜひ一度体験してみてください。きっと、そのスピード感の虜になるはずです!
