中世の領主となって、自分だけの豊かな王国を築き上げるボードゲーム『ミドルエイジス(Middle Ages)』
シンプルなルールながら、「どのタイルを取るか?」「どの建物を伸ばすか?」という悩ましさが詰まった傑作です。
この記事では、初めて遊ぶ方でも迷わずにプレイできるよう、セットアップからゲームの流れ、勝利条件までを分かりやすく解説します。インストのカンペとしてもご活用ください!
この記事は「ルール解説記事」です
このゲームの概要や魅力について知りたい方は、こちらのゲーム紹介記事をご覧ください。
内容物(コンポーネント)
まずは、箱の中身を確認しながら分類しましょう。特にコイン類はゲーム中頻繁に使うので、種類ごとに分けておくと便利です。
【各プレイヤーが受け取るもの】(5色分)
- 領地ボード:各色1枚
- 領主コマ(大):各色1個
- 偵察コマ(小):各色1個
【テーブル中央で使うもの】
- 区画タイル:計84枚
- 青色:52枚
- オレンジ色:32枚
- イベントカード:15枚
- コイン等:計112枚
- 値1コイン:40枚
- 値5コイン:18枚
- 値10宝石(ルビー):36枚
- 値50宝石(ダイヤモンド):18枚
- ※ゲーム中はすべて「お金」として扱います。不足したら代用品を使っても構いません。
- 区画トークン:8個
- 追加コイントークン:8個
ゲームの準備
それでは、テーブルに「市場」と「あなたの領土」を作っていきます。
手順通りに進めてください。
1. タイルの選別
遊ぶ人数によって、使用する区画タイルが変わります。ここを間違えるとゲームバランスが崩れるので注意してください。
- 2人〜3人で遊ぶ場合
- 「青色のタイル」のみを使います。
- 「オレンジ色のタイル」は全て箱にしまいます。
- ※重要:ゲーム中に山札が尽きた場合は、捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。
- 4人〜5人で遊ぶ場合
- まず、「青色のタイル」52枚をよくシャッフルして、最初の山札とします。
- 「オレンジ色のタイル」32枚は、別の山札として脇に置いておきます(青色の山札がなくなったら使います)。
使うタイルが決まったら、すべて裏向きでよくシャッフルして、ひとつの山札にしてください。
2. 中央の場の構築
テーブルの中央に、これから皆さんが獲得するタイルの列を作ります。
- 山札から「プレイ人数 + 1枚」のタイルを引きます。(例:4人プレイなら5枚引く)
- 引いたタイルを裏向きのまま、左から右へ「数字が小さい順」になるように一列に並べます。並べたら表向きにします。
- これを繰り返し、縦に合計4列作ってください。上から1段目、2段目、3段目、4段目となります。
3. イベントカードの配置
イベントカードをシャッフルし、ランダムに4枚引きます。
この4枚を表向きにして、先ほど作ったタイルの4段目のさらに下に並べます。
残ったイベントカードは使いませんので、箱に戻します。
4. プレイヤーの準備
各プレイヤーは好きな色を選び、その色の「領地ボード」「領主コマ」「偵察コマ」を受け取ります。
領地ボードは自分の手元に置きます。ここがあなたの王国になります。
コインやその他のトークン類は、全員が届く場所にまとめて「ストック」として置いてください。
5. スタート順と初期配置
最後に、誰から始めるかを決めて、領主コマを配置します。
- 全員の偵察コマを集めて混ぜ、ランダムに1つずつ引いて順番を決めます。
- 1番手のプレイヤーから順に、1段目にある好きなタイルを選び、その上に自分の領主コマを置きます。
- 注意:1枚のタイルには1人しか置けません。
- 「人数+1枚」のタイルがあるため、全員が置き終わると、必ずタイルが1枚余ります。
これで準備完了です!
一番上の列に、皆さんの領主コマがずらりと並んでいる状態になりましたか?
勝利条件(ゴールの確認)
ゲームを始める前に、全員で「何を目指すのか」を共有しましょう。
- 目的:全16ラウンドを戦い抜き、「最も多くのお金」を持っているプレイヤーの勝ちです。
- お金を稼ぐには?:タイルを獲得して領地ボードに配置し、建物の効果で収入を得たり、他プレイヤーから奪ったりします。
- 【重要】ペナルティ:ゲーム終了時、領地ボードにある8種類のエリアのうち、「タイルが1枚も置かれていないエリア」が1つあるごとに、マイナス10コインの罰金があります!
- つまり、一つの施設に特化するだけでなく、まんべんなく全ての種類の建物を建てることも重要です。
さあ、最初のタイルを獲得しにいきましょう。中世の領地経営、スタートです!
ゲームの流れ
このゲームは全16ラウンド行われます。
手番順は固定ではなく、「現在、領主コマが置かれている列の左端にいるプレイヤー」から順に手番を行います。
プレイヤーは手番が来たら、以下の4つのステップを必ず順番通りに全て実行します。
- 移動: 次のラウンドの予約場所へ移動する
- 獲得と配置: 元いた場所のタイルを獲得し、個人ボードに置く
- 効果の発動: 配置したタイルの効果を処理する
- 収入: 配置したタイルの種類に応じた収入を得る
全てのプレイヤーが手番を終えたら、空いた行に新しいタイルを補充し、次のラウンドへ進みます。
※13R以降は補充なし
ステップ1:領主コマの移動
まず、自分の領主コマを現在いる段の「一つ下の段」にある、空いている区画タイルへ移動させます。これが「次のラウンドで自分が獲得するタイル」の予約となります。
- 通常の移動: 現在の行から、直下の行へ移動します。
- ループ移動(4, 8, 12ラウンド目): 盤面の4段目にいる場合は、「1段目」へ移動します。
- 最終ラウンド(16ラウンド目): 移動は行いません。
【移動の制限】
- 他プレイヤーがいる場所: 既に他の領主コマがいるタイルには移動できません。
- 偵察がいる場所: 他プレイヤーの「偵察コマ」が置かれているタイルは、そのプレイヤーに予約されています。偵察の持ち主以外は移動できません。
ステップ2:タイルの獲得と配置
領主コマが移動する前に置かれていた場所にある区画タイルを獲得します。
獲得したタイルは、自分の「領地ボード」の、絵柄が一致する建物エリアの上に配置します。
- 配置ルール: 必ずタイルの種類に置かなければなりません(畑なら畑エリア、村なら村エリア)。
ステップ3:特殊効果の発動
配置したばかりのタイルの種類に応じた「特殊効果」が発動します。
※条件を満たせず効果を実行できない場合は、何も起きません。
タイル効果詳細
- 畑:自分の領地にある「農夫アイコン」の数 × 1コインを得る。
- 水車:自分より「水車タイル」が少ない全プレイヤーから、それぞれ2コインを奪う。※対象の所持金が足りない場合は、持っている分だけ奪います。
- 村:自分の「墓地」にあるタイルを1枚選び、領地ボードの正しい位置に配置する。※効果は発動しません。
- 城壁:自分の「偵察コマ」を、領主がいない段の好きなタイル上に置く(他のプレイヤーはそのタイルを取れません)。
- 市場:自分の領地にある「宝箱アイコン」の数 × 1コインを得る。
- 兵舎:自分が持っている『兵舎タイル』の枚数よりも、『城壁タイル』が少ない全プレイヤーを攻撃する。※攻撃されたプレイヤーは以下の2つのペナルティを両方受けます。
- 領地ボードの最も左にあるタイルを1枚墓地へ捨てる。
- 攻撃者に2コインを支払う。
- 教会:「追加コイントークン」を1つ、領地ボード下の空きスペースに置く。(以後、その列の収入計算時に、タイル1枚あたりに得られるコインが+1コイン増える)
- 宮殿:「区画トークン」を1つ、領地ボード下の空きスペースに置く。(以後、その列の収入計算時に、トークンで指定した種類のタイル枚数が加算される)
ステップ4:収入の獲得
最後に、今回配置したタイルに関連するエリアからコイン収入を得ます。
「配置したタイルの枚数(+関連タイルの枚数)」× 指定倍率 が収入となります。
- 畑: (畑の枚数)× 2コイン
- 水車: (水車の枚数)× 2コイン
- 村: (村 + 城壁の枚数)× 2コイン
- 城壁: (城壁 + 畑の枚数)× 2コイン
- 市場: (市場 + 水車の枚数)× 2コイン
- 兵舎: (兵舎 + 村の枚数)× 2コイン
- 教会: (教会の枚数)× 3コイン
- 宮殿: (宮殿の枚数)× 3コイン
※トークンによるブーストについて
- 宮殿の効果(区画トークン)がある列は、その分だけ「枚数」を加算して計算します。
- 教会の効果(追加コイントークン)がある列は、1枚あたりの「コイン金額」を+1して計算します。
【重要】イベントの発生
第4、第8、第12、そして第16ラウンドの終了時、並んでいるイベントカードの「一番左」にあるカード1枚の効果を全員に適用し、そのカードを裏向きにします。
重要な制限ルール
ゲームを円滑に進めるため、以下の制限事項を必ず確認してください。
予約の鉄則
「城壁」の効果で偵察コマを置いた場合、そのタイルは「予約席」となります。
- 他プレイヤーへの制限:他プレイヤーはそのタイルに移動できません。
- 自分への効果:次の移動時、予約したタイルへ移動することで確実にそのタイルを獲得できます。
- 【重要】予約のキャンセル:予約したタイル以外のタイルへ移動することも可能です。その場合、予約はキャンセルされ、偵察コマは手元に戻ります。
コンポーネントの上限
- コイン: 原則として無制限です(足りなければ代用品を使用)。
- トークン(追加コイン/区画): これらは各8個しかありません。ストックが尽きた場合、それ以上配置することはできません。
墓地
「兵舎」の効果やイベントで破壊されたタイルは「墓地」に置かれます。これらは山札には戻りませんが、「村」の効果で復活させることができます。
ゲームの終了と勝敗
終了トリガー
全16ラウンドを行い、「16ラウンド目の終了後処理」が終わった時点でゲーム終了となります。
勝利判定
ゲーム終了時、以下の最終計算を行います。
- 所持コインの確認: 現在持っているコインが基本スコアです。
- ペナルティ: 自分の領地ボードにある8つの建物エリアのうち、「タイルが1枚も置かれていないエリア」1つにつき、-10コインの罰金を受けます。(例:教会と宮殿が0枚なら、合計-20コイン)
最終的なコインの合計が最も多いプレイヤーが勝者となり、「最も裕福な領主」として称えられます。
同点時の処理
最もコインが多いプレイヤーが複数いる場合、以下の順で勝者を決定します。
- 宮殿タイルの枚数が多いプレイヤー
- 教会タイルの枚数が多いプレイヤー
- それでも決まらない場合、領地ボードの右側のエリアから順に枚数を比較し、多い方が勝者となります。
初めてプレイする時のコツ:迷ったらこれをしよう
最初の1ターン目、タイルがずらりと並んでいてどれを取ればいいか悩みますよね。
初心者の方が迷わないための「初手の指針」と「勝利へのステップ」をご紹介します。
最初の1手:迷ったら「左側」を取ろう
迷ったら、以下の基準で「左側」にあるタイルから選んでみましょう。
- 「畑」を取る理由: 最も基本的でリスクがありません。序盤からコツコツ収入を生んでくれる、安定したお財布になります。
- 「城壁」を取る理由: このゲームには「他人のタイルを壊す」攻撃があります。城壁はそれに対する保険になるだけでなく、強力な「予約アクション」ができるようになるため、持っていて損はありません。
💡 なぜ「左側」がいいの?
次のラウンドの手番は「左のタイルを取った人」から順に回ってきます。
右側にある強力なタイルに目がくらむと、次の手番が「最後」になってしまい、欲しいものが何も残っていない……という悲劇が起こりやすいのです。最初は「手番順の確保」を優先するのが無難です。
序盤・中盤の目標:これを目指そう
① まずは「全種類」を1枚ずつ埋める
ゲーム終了時、タイルが1枚も置かれていない縦列1つにつき「-10コイン」という手痛いペナルティがあります。
「あのタイル、一度も取らなかったな…」という列がないよう、まんべんなく1枚ずつは確保しましょう。これが脱・最下位への第一歩です。
② 慣れてきたら「同じ種類」を重ねる
穴埋めが終わったら、特定の列を伸ばしましょう。このゲームは「同じ種類のタイルが多ければ多いほど、収入が倍増する」仕組みです。
あれもこれもと欲張るより、「私は畑王になる!」「僕は騎士団(兵舎)を作る!」と決めて2〜3種類に特化した方が、後半に爆発的なコインを生み出せます。
初心者がやりがちなミス:ここに注意!
「兵舎」を持っている人を無視してしまう
誰かが「兵舎」を取ると、その人が持っている兵舎の数よりも「城壁」が少ないプレイヤーを攻撃してきます。
攻撃されると、領地の一番左にあるタイルが墓地送りにされてしまいます。もし「先頭のタイル」が、その列の「最後の1枚」だった場合……ペナルティ(-10コイン)のリスクが復活してしまいます!
誰かが兵舎を集め始めたら、自分も「城壁」を取って身を守りましょう。
収入フェーズを忘れる
このゲームはタイルを置くたびに、その種類に関連した収入が入ります。
(例:畑を置いたら「畑の数×2コイン」を即座にゲット!)
配置に夢中でコインを取り忘れないようにしましょう。周りのプレイヤーとお互いに確認し合うのがベストです。
まとめ
以上が『ミドルエイジス』のルール解説でした。
シンプルなルールの中に、手番順の駆け引きや、周りのプレイヤーとの相互作用がギュッと詰まった素晴らしいゲームです。
ぜひ、あなただけの王国を築き上げてください!
このゲームの面白さを語り尽くしたゲーム記事はこちら!

